人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

わが快楽


俗塵に塗れるはわがこよなき愉しみ
さあ如何に思召す
したり顔した貴顕紳士の殿ばらよ
諸君の目には布衣匹夫とも映ろう私が
よしのずいから覗くのは
いづくんぞ知らん 壺中の天だ

しかしそれもそう長くはつづくまい
私にはべつの楽しみが待っている

眠りの底へ 眠りの果てへ
真一文字に飛び込みたい
そうして目明かぬ嬰児のごとく
時の胎内に抱かれていたい

そのとき私ははじめて全一者となる