人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァン・レルベルグ「黎明」

ゆうべ、物に怖じた優しい魂が発した声は、 鬱蒼たる葉叢の蔭で歌を歌っていたが、 傷つけられたかよわい優雅さを笑顔に包んで、 消え失せた魂もろとも去って行った。 その不思議な慄きは夜明けを駆け抜けた。 声は「少年時代」や「他所」や「過去」について…

子守女に贈る歌(ヴァン・レルベルグ)

私がおまえのことで覚えているのはごく簡単な讃美歌だけだ。 よき天使の翼のように、 玩具の思い出とともにある子守女よ、 大切な魂よ、いまここで、 松の木の下の墓の前に 寂しく腰をおろし、 遠く地平線の彼方に美しい秋の夕陽を見、 美しい一日の終りにお…