人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァン・レルベルグ「福の神」

これはこれ福の神様、音もたてずに入らっしゃる。 家ではみながお待ちかねじゃ。 卓上はいつも万全の備えで、 夜燈もあれば祝杯もある。 ああ、福の神様の歩みのなんとお美事なこと。 まるで旅する神様のようじゃ。 門口に薔薇の花を飾るがよいぞ、 神様の居…

ヴァン・レルベルグ「晴朗の時」

神がわれわれに遣わされたひとときが、 慎ましやかに、いわば翼をたたみ、 ゆったりと慎重な足取りで、また静かで和やかな心もちで、 この変転常なき日々に、われわれの傍らを通り過ぎていった。 それは心貧しき教妹たちであった。彼女らはしずしずと進み、 …