人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「墓碑銘」

薔薇や木蔦に交じって
百合が生い出づる大理石の下に、
かつて愛と光そのものだった
ひとりの少女が眠っている。

夜になると、天使がきて
額の上に歓喜の印をおき、
安らかな死が彼女を
永遠の若さのうちに眠らせる。

だから、嘆くことはない、
行きたまえ、旅人よ、人生は短い、
涙は死者を悲しませるのみ、
彼女をして夢みるがまま眠らしめよ。