人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァン・レルベルグ「気軽な心」

さながら麦畑を横切ってゆく子供のように無邪気な心で 単純なものごとに微笑みかけるという、この幸せが、 ふたたび閉ざされたわれらの魂のなかで、 どうか末長く続きますように。刈られた麦の穂が風にそよぎ、 黄金色の大きな麦は彼女よりも丈がある。 麦は…

ヴァン・レルベルグ「輪舞」

あなたの丸々とした手をわたしの手に取らせて、 わたしの手にあなたの薔薇色の丸々とした手を。さあロンドを踊りましょう。わたしの唇は丸い、わたしの胸も丸い、 酒盃や葡萄の房のように。さらさらした金のような長い髪に わたしは薔薇の花冠を載せた。あな…

ヴァン・レルベルグ「間奏曲」

また思いみるがよい、 薄青色の目をした晴朗なる魂よ、 ここにはいかなる苦しみもなく、 すべては愛なのだ。 われらの境涯たるこの孤独には、 人間についてわれらを悩ます何物もない。 彼らのところに平和が舞い降りるに任せよ。 すでに夕べが降りてきた、す…