人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

音楽

リズムは遍在する、 自然にも、生活にも、 心にも、体にも、 過去にも、未来にも、 およそ生あるところ リズムなくんばあるべからず。歌は遍在する、 空を飛ぶもの、 地を這うもの、 水に棲むもの、 およそ生あるものににして 歌うたわざるものあるべからず…

あやしき香

おゝ也香よ也香 くゆりかに立ちのぼり 沁みては通る おおどかに 乙女さび ほのかに乳(チ)と血をまじえたる その妖艶なるたたずまい

供犠

太陽神に生贄を捧げる男が丘に登ってきた。 寄る年波に喉をぜいぜい鳴らし 足元あやしくよろぼいながら、 見ればどこかに傷を負っているのか、 衣の下から血がしたたり落ちている。丘には木がまばらに生え、 小さい泉がさらさらと地を潤していた。杖をたより…

蜂の巣

こちたき時を刻む漏刻、 その絶えだえの響きが 有漏の身に沁みとおる。 梵鐘のように、 谺のように、 妙(タエ)にしみらにつきまとう。そのうねりは蜜蜂のうなりのごとく、 群をなしてあたりをおおい、 侵食を一面に繰り広げつつ いつしかそれを蜂の巣に変えて…

はじめに

同一IDでの三つめのブログ。やはり象徴詩というものをちゃんと理解するためには、自分でも作ってみないといけないのではないか、と思って、それ用のブログを用意することにした。もちろん、象徴詩のよい読み手は、書き手と同じくらいに「創作」することは、…