人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァン・レルベルグ「忘却」

何にでも驚く単純な魂よ、 今朝、ある妖精の手が、 この沈黙と認可との賜物を、 一輪の花のように、おまえの額の上に置く。この笏には主張もなければ、重さもない。 それは軽い金剛石でできている。 時のささやきは静まって、 おまえの子供らしい夢のなかで…

ヴァン・レルベルグ「未来の歌」

シェヘラザードよ、そちのみごとな話を続けてくれい。 すでに鳥はさえずり、夜明けがやってきた、 わしらが明日と呼んでおったその日が。曙に薔薇の花が目をさます。 いまひと日を生き永らえんことを思え、 わしが生きておるのはそちのみごとな話を聞かんが…

ヴァン・レルベルグ「我はわが愛する者につき わが愛する者はわれにつく」

あなたの目が私の目を覗き込むと、 私のすべては目のなかにある。あなたの唇が私の唇をほころばせると、 私の愛は私の唇そのものだ。あなたが私の髪をなでると、 私はすっかり髪のなかにいる。あなたが私の胸元にふれると、 私は突然の炎のように萌え立つ。…