人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

淫佚なる庭園


私は淫らの園の庭師である。

そこでは蛇の愛撫がねっとりと絡みあい、
木苺の実の欲望がこぼれ落ちる。
池に浮ぶ蓮華の花は
女神の裸身と妍を競うかのよう。

節くれだった根茎が地を匐い、
茸は得たりや応と胞子を放つ。
蘭(ラニ)の香は月に流し目を送り、
韮(ニラ)を相手に恋の鞘当てに余念がない。

淫らの園のファウナやフローラ、
父娘戯け(オヤコタワケ)、兄妹戯け(キョウダイタワケ)はお手のもの、
下根の品性そのままに、
常住坐臥造次顛沛、
ここを先途と婚(マ)きて婚け。