人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

サウダージ


ほのじろくおぼめくものに心をよせつつ
乙女らは日暮れの小径をいそぐ。

ひよわの少年は手にもった光の花を力として
乙女らと肩を並べてどこまでも歩いて行こうと心に誓う。

しかるに何の痛棒ぞ、その場で少年をひたと撃つものあり、
うずくまる少年をよそに、乙女らは足早に遠ざかってゆく。

彼方、ほのじろくおぼめくものに心をよせつつ
乙女らの歩みははや別乾坤へと消えていった。

少年時代よ、久遠の思い出よ、さらば、
私は私の道をゆく。