人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「曰く言い難きもの」

魂と火とのひとつがい、
翅と花との絡み合い、
君らに似合いの言葉を
私は心中に探し求める。

しかし君らは曰く言い難きもの、
君らのふしぎな歌は
あるかなきかの接触と放射状の沈黙とによるほか
表しようもないものだ。

なればこそ、心優しい女が
委細を知らぬまま
この辛気臭い努力をあわれと思って、
こちらへその小さい口を差し出すのだ。

単純で甘美な少女期に特有の
花と開いた口づけは
無限に渇する唇を
沈黙で充たすに十分だ。