人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「薔薇のアーチの下で」

そこは永遠の微笑が嬉戯する
庭園にしてまた居処。
日時計の青い影と泉とが
時を刻む。
そこではすべてが思い出の中にあるかのよう。
戸口には孤独と夢想とが
二匹のおとなしいスフィンクスのようにねそべっていて、
だれもその戸口を跨げない。

金の階段の上に白い扉がある。
手すりには昼顔がからみついている。
通路の上にはみごとな花飾りや
薔薇のアーチがある。
そこを登ってゆくのはただ光あるのみ。

光は目に見えない女王の裳裾、
あとに続くのは
沈黙という名の扈従。