人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「夕暮時」

空が翳り
東から西へと、
沈黙のうちに
柔らかな手で
暗色の絹に蒼白い星を織り込んだ
薄紗を拡げる。

黄昏と黎明との
両岸にまたがる眠りが、
夢の蔓草で、
今日の一日を明日へとつなぐ。

過ぎゆく時が
歩みを止め、テラスの入口で
サンダルの紐を結ぶ、
そして肩越しに眺めるのだ、
楚々たる柳の川端に
宵闇が落ちかかるのを。