ヴァン・レルベルグ「夕べの祈り」
鐘の歌がわたしを揺するこの棲みかに、
よき天使よ、このたそがれどき、
目に見えぬどんな訪いがあるか、
だれが知ろう。
暗がりで、だれがわたしを愛するか、自分にわかるだろうか。
見て、影の翼が長くなってきた。
この夕べの罠に気をつけて。
神々しい天使よ、わたしの夢に気をつけて。
わたしの手を、唇を、目をふさぎ、
わたしの膝を閉じさせ、
わたしの静かな髪で憩っていてください、
わたしがすっかり鎖されていられるように。
そこから何もあふれ出ないように、
わたしの手に息がかからないように、
わたしの蔭った口からなにも吸わないように、
わたしがたったひとりで自分にほほえみかけられるように。
わたしの最後の着物から立ち昇ってくる
黒々とした心配事にはふれず、
暗くなったわたしの夢にやってきて、
あなたの光でそれを祝福してください。