ヴァン・レルベルグ「見せかけ」
わが胸の夜な夜なに、
私の居場所である葉叢と閉じた花々とのあわいへ、
あなたの唇が求めるのは何?
私の見せる蜃気楼に喉を涸らした子供よ。
私が眠るとき、不毛で金色の、
どんなふしぎな深みから、
私の魂が、無益な輝きとなって、
あなたの口の奥で目をさますことか。
楽園のきらめきよ、
その暖かい光が
影と絹との流れとなってあなたに示す
ぼんやりとかすんだ道よ。
私の朝の薄絹と、
薔薇と、解いた手とのあいだ、
この見事な祝宴の始まりに、
あなたは無言の祈りとともに現れる、
ああ、気づかぬうちにやってきて、
早手廻しに私の孤独を不意打ちする子供よ、
私はあなたのよき精油への渇きを
けっして失望させたことはない。
あなたは夜明け前に、
この婚約の準備のさなかに私を求める、
秘密の幸福に色青ざめ、
未然ゆえの美しさに輝く私を。
かくてあなたの祈りのうちに、
いつの日か、これら乙女さびた花冠の形のもとに、
むなしいひとつの愛から
まっしろな言葉が花と咲きますように。
それらがもつれあうのは、
香りなき、樹液なき花々の庭、
けれどもそこは、
あなたが私の夢に求める即刻の天使が現れる場所だ。