ヴァン・レルベルグ「砂の上の印象」

その衣装や花とともに、
彼女はここに土に還った。
肉体を脱した魂はよみがえって
歌となり光となった。

けれどもその死のさなかに、
ある軽くて脆い絆がそっとほどけて、
彼女の柔らかい顳顬を
不滅のダイヤモンドで取り囲んだ。

彼女のしるしとして、この場所に、
このブロンドの砂の上に、
永遠の小石だけが
その面影をとどめている。

神々に導かれてここに来た者は
途上でこれらの小石をみとめ、
驚いて立ちどまり、
とうに失われたと思っていたもののすばらしさを打ち眺める。

失われた！　しかし光はそこにある！
旅人よ、きみは
ものごとの隠れた意味を知らない。
ひとり彼女のみはその限りではなかったのだ。