人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「その口の接吻をもて我にくちつけせんことを」

彼女は帯の結び目を解いて、素裸になると、
ふるえながら腕をひろげ、やってきた者を迎え入れた。

その手は大気に触れ、静寂に触れ、夜に触れた。
そして、彼女のくらんだ目に陽の光がきらめいた。

彼女の神のごとき接吻はおずおずとふるえ、
それはあたかも口で摘んだ一輪の花さながらであった。