人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「泉にて」

若返りの泉に
わたしは小さい盃を沈めた。
わたしの悩みは、みんな逃げて行った。
ごらん、あの素っ頓狂な連中を、
かれらは群をなして狂ったように飛んで行く。

若返りの泉のなかで
痛みはすべて忘れられた。
その水に、わたしは忘却を飲んだ、
わたしの魂はそれですっかり酔心地。

泉の水は甘露の味、
その水を飲むものは、泉の同類となって、
砂の寝床で眠るのだ。