人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

生よ 驕るなかれ


われはミクロの幺微体
わが往くところ
つねに災殃(マガツビ)はびこれり

わが頼みとするところは衆にして
わが潜むところは万物の霊長なり

われは生の中の死
死の中の生
われかつて死なず
また生きず

取るにも足らぬ幺微体なれど
身は軽く けがれなし
われあえて物言わん
生よ 驕るなかれと