人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「知らぬ間に」

──そなたの薔薇は美しい、
とほほえみながら主は言われた、
余はその花々を愛する、しかもそなたは
遊びながらそれらを摘み取った。

しかし愛しきものよ、いったいどうしたわけで
そなたの白い手は血を流しているのか。
──存じませぬ、と天使は驚いて言った。
──そなたは翼にも傷を負っているな。

天使は少し身をよじると、
悲しげに地上のほうを向いて、
静かな美しい庭園が、沈黙のうち、神秘のうちに
眠っているのを眺めやるのだった。