人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「鏡」

私は影のなかの像、
漠然と眩惑された場所、
深い闇のさなかにあって
四方に光を投げかける明り。
それゆえにわが魂は、
エレボスの河や
夜の泉のように暗く、
それゆえに私は
青い空やまばゆい光、
過ぎゆくもの、変りゆくものすべてを映し、
それゆえに地に咲く甘い花々や、
天使たちの清らかな顔は、
私のうちに己の姿を映し出す。
私は、この下に広げられた、
おまえの目には見えない
小さい両手のあいだに憩う。
なぜなら神々に捧げられる供物はすべて
慎ましやかであるか、無駄であるかのどちらかだから。
けれどももしおまえが、
この鏡のうちに大地も、光も、
風物の青い蜃気楼も消してしまいたいのなら、
ここに両の唇を近づけて
薔薇色の息をひとつ吐きかけるだけで十分だ、
それで私の夢は消える。