ヴァン・レルベルグ「異邦人」
わたしから遠いところに何を求めるの。
ああ、わたしはあなたにとってすべてではないの。
あなたのために、わたしの唇は花と開いているのに。
おまえの唇に私は薔薇の匂いを嗅いだ。
わたしの胸で、なにもかも忘れて夢みなさい、
あなたのために崩して解いた
この長い繻子の髪で。
おまえの髪の毛に戯れているのはお日様だよ。
わたしの目には愛が棲む。
ほかのところにわたしを求めないで。
見て、わたしの目はわたしの魂そのもの。
おまえのきれいな目に映る青空がわたしは好きなんだ。