人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「待つこと」

敬虔な天使たちに導かれてやってきた、
目に見えない曙光の世界から、
私の目を覚ましにくるのはだれ?
もう日がのぼる。私はまだ夢をみている。

薔薇の苑の上を吹く、
やさしい風の魅惑が、
海の底の夜明けのように
私の青い瞳にみちわたる。

定かならぬ時、おぼめくものの姿。
遠くのほう、花咲く繁みのあたりで、
きよらかな妹たちが私に歌を歌ってくれる、
その遠い声に耳をすます。

私は喜びと怖れに身をふるわせる。
一糸まとわぬ姿で、ブロンドの髪を巻き、
私は待っている、この身が陽光に涵されるのを、
われとわが身から影が落ちるのを。