人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「眠りの伴侶」

薔薇色の暗い美と、
明るい良心と、愛とともに、
蔭になった小さい部屋で、
昼日中、女は眠っている。

「美」は翼の蔭で夢みている、
それは奇妙な妹のよう。
彼女はこわれやすものでできていて、
手には一輪の花をもっている。

その伴侶の「良心」は、
ふっくりした娘らしい胸の上で眠っている。
その手には、金色の巻き毛の下に、
青白い真珠をもっている。

けれども女の「愛」は眠らず微笑んでいる。
女の魂がまどろんでいる暗がりへ
「愛」はふらりとやってきて、女をびっくりさせたのだ。
女の「愛」は焔をもっている。