人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「選ばれた者」


神々の幻影の路を
その男は歩いて行く、
もしすべてが幻影であるとすればだが。
その男が夢みるのは極上の夢、
人を信じ己を信じ、
おのが熱狂に一心に入れ揚げ、
虚しき事物よりもさらに虚しく、
あたかも存在しない人間であるかのように、
足下の影でもって
不確かな地面を掠めてゆく。

きみの欲しいものを言いたまえ、
と神々が笑いながら言う。
しかし神々のうちに憩うものにとって
生活上の要求などあるはずがない。
彼は驚く、いったい何の欲望か、と。
彼がおのれの望むところを知っているだろうか。
神々の贈り物の最上のものでさえ、
彼の気楽さほどの価値があるだろうか。
彼にはこの世で恐るべきものなど何一つない、
彼は子供のように単純だ、
彼はおのれを知らず、
それゆえに意図せずして
全能の力を
その小さい手に収めているのだ。


L'ÉLU

Charles Van Lerberghe
Entrevisions