人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

シャルル・ヴァン・レルベルグ『アントルヴィジオン』序詩

さて君に何を語ろうか、
未知の涯からこの孤独の国へやってきて、
草葉の茂った宵闇に、静かな憩いを求める君よ、
いまこの時、君のために、
しとやかな君の妹たちが
歌を歌いながらすっくと立ち上がる。
親愛なる魂よ、
闇の奥からシバの女王のように現れて、
私には見えないがたしかにそこにある、
暗く輝かしい栄光へと歩みをはこぶ君の、
その手が優しく戸を叩く。

その手が、
ダイヤモンドの煌きを放ちながら、
優しく叩く。

さて何といって挨拶すべきか。
むしろ口をつぐんで、
ただ君をあたたかく迎えさせてくれたまえ、
君に微笑ませてくれたまえ。
見るがいい、君がいることで私がどれだけ努力しているか、
私の弱さのすべてと、へりくだった愛とで
君の望みに応えようとして。

見たまえ、君の夢に達するために、
いかに私が身をもたげ、背伸びしているか、
君に近づくために、
君の居場所に私もいるために、
いかに全身全霊を張りつめるか。
こちらへ身をかがめてくれる君のほうへ
このふるえる手を差し出すさまを見たまえ、

さておまえたち、私の妹らよ、つつましい侍女として、
姿をあらわしてこちらへ来たまえ。

夜、薔薇の冠を戴いて
私たちのもとを訪れる未知の客人の頭上に、
おまえたちのまっしろな女らしい手で、
私たちの魂のしるしとして、
けざやかに、誇らしく、高々と、
その炬火を掲げよ。