人もすなる象徴詩といふものを

われもしてみむとてするなり

ヴァン・レルベルグ「似寄り」

一人はもう一人にほうに身をかがめた。
二人の髪が絡まりあう、
一方は金色、片方はブロンド。
二人の寄せ合った頭は
いっしょに同じ夢を夢みている。
二人は同い年で、
花が花に似ているようによく似ている。
そして互いに相手の心に語りかける。

一人が言う、もう日がのぼる。
もう一人が応える、まだ夢をみているのかしら。
これはほんとの私なの、教えて。
それじゃあなたは影法師なの、それとも私が。
私たちに注がれるあのまなざしは、いったいどっちを見てるんでしょうね。
二人は黙りこむ。ほかに何かいうことがあるだろうか。
孤独な二人は
愛の高まりのさなかにあって、
互いのほうに身を寄せ合い、
二人で一つの
新たな孤独となった。