2022-02-01 ヴァン・レルベルグ「われは睡りたれどもわが心は醒めゐたり」 翻訳詩 私の胸の上で私の手が眠っている、 遊びと錘竿に疲れた私の白い手、 懐かしい恋人のような私の手は、 まるで水の底でまどろんでいるかのよう。つらい、やくたいもない苦役から遠く離れて、 この私の美の玉座に、 楚々たる女王然と居座って、 私の手は王国の夢を見ている。こうして一人で、ブロンドの髪を頭に巻いて 目を閉じていると、私はやはりかつてと同じく、 世界を掌に収めた子供であり、 百合の花を手にもつ乙女なのだ。